長嶋有さんとの超高速トーク!

IMG_3185_convert_20171007152324.jpeg開場すると続々とお客さまがやってきて、7時半ぴったりにスタート。ふつうはよもやま話をしたりしながらゆるりとはじまるのですが、この日はご紹介が終わると即刻、長嶋さんのアタマが回転しだし、話の核心にズンズン入っていきました。初対面でしたが、そんなことはピクリとも感じる間のないまま、観客席をみやって反応を確かめるのも忘れ、長嶋さんの顔をただひたすら見つめて話に夢中になり、ふと正面に掛かっている時計を見たら8時半!感覚としては20分くらいでしたが。
『3の隣は5号室』と間取りのことに話題は終始しました(正面本棚にはっておいた五号室の間取りが役立ちました!)。「『間取りと妄想』を読んでわかった、ぼくは間取りが好きなんじゃない、間取りを説明するのが好きなんだ!大竹さんのほうがずっと間取り好きだ」と長嶋さん。たしかに私は小説や映画でもっともワクワクするのは室内や建物の描写です。ストーリーはすぐに忘れてしまうし、登場人物の顔も覚えられないのに、一度見た空間は忘れない。でも、このことは小説を書くのにどう活かせるんでしょう。結局はなにをどう語るかなのですから、「説明するほうが好き」という長嶋さんの発言のほうがずっと小説家っぽくて、私は小説書きとしては亜流かもしれない、などと思いました。IMG_3204_convert_20171007152302.jpeg終わるといつもお店で打ち上げをしますが、そこでもまたトークがつづいているように話が展開し、どれもおもしろくて、お客さんがいないのがもったいないほどでした。気がつくと時計の針は12時を差していて、あっ、電車がない!とあわててお開きにした次第。
長嶋さんが鋭い観察者なのは作品でわかってましたが、どうもその目玉は複眼になっていて、同時にいろいろなものを映し、記憶しているようです。つまり、シャイでのんびりした印象とちがって、内部はものすごく高速回転でハイテンション。物事とディテールの関係におもがけない結びつきを見出し、日常の色を変えてしまう、これこそが長嶋作品の魅力なのです!(2017.10.7)