心があたたまった一日。

東京FMのスタジオにて今日は「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」の収録で東京FMへ。
上梓したばかりの『ソキョートーキョー』についてパーソナルの田中美登里さんからインタビューを受けました。スタジオに入ると私がこれまで出した著作がデスクに山積みに。田中さんいわく、「この小説にはこれまでの作品の要素がすべて入っている!」。さすがご明察。鼠京と東京のパラレルワールドという枠組みが浮かんだとたんにこれまで考えきたことがそこにぶちこめるのに気づいたのです。人間と動物、都市と自然、東京の地形、下水道、共同体と個人、情報化社会、意識と無意識、理念と感情……まさに闇鍋状態。これまでの著作を読んできてくださった方ならではの言葉だとうれしく思いました。
 「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」はその名が示すとおり音楽関係のクロスカルチュラルなインタビュー番組で、はじまったのは1989年。ディレクターの田中さん自らがインタビュアーとなり、もう20年、1000回以上つづいてきました。私を最初に呼んでくださったのは1990年で、これまでに14回出演しています。街で音やインタビューを収録して一緒にドキュメンタリーを作り、それがギャラクシー賞や民放連賞のラジオ部門で入賞したこともありました。このように仕事を通じた人間関係が20年もつづくのはとてもうれしいこと。本が出たのをきっかけに旧交を暖められ、外の陽気とはうらはらに心の中がぽかぽかした一日でした。(2010.2.17)