黒岩比佐子さんを忍んで、井上孝治写真展とトークショー

exb_20130820_convert_20130709121851.jpg暑い夏にぴったりのこれは、福岡の街をたくさんの写真に残した井上孝治さん(1919-1994)の一点です。わたしが井上さんの写真を知ったのは沖縄に通っていたころ。むこうの写真家から『あの頃ーー1959年、沖縄の空の下で』を見せられ、地方にこのような優れた写真家がいることに感動しました。
1999年には井上さんの評伝『音のない記録ーーろうあの天才写真家井上孝治の生涯』が出版され、それを書評したのをきっかけに、筆者の黒岩比佐子さんと知り合いになりました。のちにこの本が文庫化されたときには、解説も書かせていただき、そのときに一緒にお食事をしたのが黒岩さんにお会いした最後でした。

8月20日から9月1日、黒岩比佐子さんのお仕事を追悼して、神楽坂のアートガレー・カグラザカで<昭和へのまなざし「音のない記憶」ろうあの写真家・井上孝治と評伝作家・黒岩比佐子の世界>が開催されます。東京では目にする機会が少ない井上孝治さんの写真をぜひご覧ください。写真の魅力をあますことなく引き出したすばらしい作品です。
8月31日のトークショーでは、孝治さんのご子息の井上一さんとわたしでお話をいたします。