消える直前に放つ光ーーーフランス大使館旧館のアート展

 取り壊し前のフランス大使館旧館で開かれているアート展「NO MAN'S LAND」に行ってきました。この建物は、長く日本に住みいまはパリで暮らしている友人ベロニクの父上、ジョセフ・ベルモン氏による設計。ベルモン氏は数年前に亡くなりましたが、日本でお会いしたことがあり、彼を悼む気持ちもあって見学に行きました。
 アート展そのものは玉石混交で、おもしろいのもあり、そうでないのもありで学園祭のノリでしたが、1950年代に建てられた建物にはやはり実在感が濃厚。 2階、3階の庭側にはテラスに面してスタップの個室が並んでいますが、もしここがわたしの書斎だったら……という気に入った空間に出会うとすぐに浮かぶ妄想がここでも。紗のカーテン越しに入る日差しが、まもなくなくなるけれど、いまはまだ手で触れられるところにあるあやうい実在感を屹立させています。せわしなく出入りする観客をよそに、椅子に座ったままぼうっとするわたし……。
 会期は1月31日まででしたが、好評につき2月14日に延期されたそうです。お見逃しなく!