『ユリイカ』石川直樹特集号に書きました。

原稿を書いたのは8月の休暇に入る直前だった。もうこれだけ書けば日本を脱出できると残りの締め切りを数えつつがんばっていた矢先の原稿依頼……。正直なところがくっと来たが、断ろうとは思わなかった。石川直樹についてなら書いてみたい。比嘉康夫、内藤正敏、星野道夫、と写真を撮りながら民俗学的領域にどんどん入っていき、その世界の専門家を驚かすような仕事をした写真家がいた。石川もそれに近い。まず見てみる。そこから思考の水路を掘る。掘り進むうちに既成の壁が壊され、新しい地平が開かれる。そのありようがとても写真家っぽい。そういうことを書いた。(2011.12.20)