さまざまなかたちでことばの力を浴びた「ことばのポトラック vol.6 」

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3月にはじまった「ことばのポトラック」は昨日の11月23日に6回を迎えました。「東北を想う、東北を歌う」というタイトルで、企画者は佐々木幹郎さん。実は出演者の平均年齢がこれまででいちばん高いのがこの回の特徴。
年齢なんて関係ないとはよく言われますが、3人の朗読を聞いているうちに、関係ないはずがない、いや関係するところに詩のおもしろさがある、と思いました。高橋さんの詩にあらわれた彼岸と此岸の壁が崩れていくという感覚、谷川さんが読まれた希望も絶望も超えたところにむかおうという意思、佐々木さんの被災した方々への聞書きをもとに口説き節を作ろうという行為、どれも人生を長く生きてきた人の視点です。老いを作品化することこそ、詩人のたどりつくべき境地かもしれません!
体験したことのないものだからおもしろかった。谷川さんは地震の感想をそう語りました。もちろんその後に災害の大きさを知って驚くのですが、揺れている最中には地球の活動をおもしろがるような気分だったそうなのです。そうなれば天災だって怖くない!
第2部は佐々木さんの詩唱と高橋竹山さんの三味線のデュオではじまり、そのあと竹山さんの独演に。力強い三味線の響きにのって言葉が素肌を刺激し、体がどんどん熱くなっていきます。ライブとは希望も絶望も超えたエネルギーの飛翔のひとときなのだと腑に落ちました。
意味をもとめたり結論にむかったりしないところに、場をつくるおもしろさはあります。本ではそうはいかないですが、ライブではエネルギーの交換が歓びとして体に残れば成功なのです。「ことばのポトラック」はそのためにはじまったのだと思いを新たにしました(2011.11.24)
*写真左から、佐々木幹郎さん、高橋睦郎さん、谷川俊太郎さん、特別ゲストの御厨貴さん。前に座っておられるのは高橋竹山さん。