楽しくて有意義だった平田俊子さんをお迎えしてのカタリココ

???????_convert_201109152146139月11日、目白ポポタムに詩人で小説家の平田俊子さんをお迎えし、今年後半のカタリココが幕を開けました。そのときの様子は、左の写真によく表われでています。なにがおかしかったのか、こらえきれないように笑っている私の横で、涼しい顔をしている平田さん。会場は終始、笑いの渦につづまれ、楽しいひとときでした。しかし楽しいだけでないところが、平田さんです。平田さんは詩と小説と両方にとりくまれていますが、彼女のどこからそれらが生まれ出るかがつかめたような気がしました。
平田さんの詩は、ことばがことばを導き出してくるような、自然界の引力にも似た天然の力があふれています。かたや小説のほうは滑稽で、おろかしく、痛々しい面もある人間のにおいが横溢しています。「天然の人」にも人生を生きてくればフジツボのごとくいろいろなものがくっついてくるはずで、それらをこそげ落とすのが、彼女にとって小説の行為のようなのです。詩ではそういうことは書けないのですか?とたずねると、「詩ではだめなんです。詩は私にとってもっと神聖なものなんです」とおっしゃられたのが、深く心に残りました。
??????_convert_20110915220020左の写真はトークのあとに撮影したものです。真ん中に立っているのは、平田さんの小説『私の赤くて柔らかな部分』の挿画を担当されたイラストレーターの村田善子さん。ふつうイラストレーションというと、小ぶりの作品が多いですが、村田さんの作品は大きく、たっぷりして、鷹揚な雰囲気にあふれています。「大きくないと描きにくいんです」という彼女のことばを、のびのびと発育した肢体を仰ぎみつつ納得したのでした。展覧会は17日まで。(2011.9.15)