今年前半のカタリココが終了! 次回は9月11日です。

R0015219_convert_20110724095710.jpgカタリココ5周年を記念しておこなった昨夜の3人鼎談はとても濃密な時間でした。思わぬ角度から思考を展開する穂村さん、そうですねと安易に同意せず自分流に考えを起こしていく長島さん。用意した答えを述べるのではなく、その場で問いを投げかけ合い、考え合うことから生れる独特のグルーヴ感がありました。
意外だったのは、短歌の世界では詠まれている内容がつくり手の体験に沿っているかどうかが議論の対象になるということ。つくり事かどうかが歌からわかるというのです。あんなに少ない言葉数から見抜けるのは、短歌がはるか昔からつづいてきた定型の表現だからでしょう。背後にそれを読み理解する長い経験の蓄積があるために可能なのです。
それに対し、写真の歴史はまだ浅く、変化の速度も速いです。でも、今後どうなっていくかを想像してみるのはおもしろいかもしれません。短歌とフィクションの関係は、写真とCGの関係に近いですが、現在ではデジタル加工がなされているかどうかを写真だけで判断するのはむずかしいけれど、経験が積み重なればそれも不可能ではないでしょう。遠い将来にはことばを介さず、写真を見せあうだけでコミュニケーションしている、そんなシーンが生れるかもしれません。
トークショーのおもしろさは思考の現場を見せ合うことです。いま考えているその姿をさらすゆえに、見ている側も活字で読むのとはちがう刺激を得られるのではないでしょうか。そんな手応えがあった夜でした。

8月は夏休みで、つぎのカタリココは9月11日、目白ポポタ厶に詩人で小説家の平田俊子さんをお迎えします。平田さんのユニークに迫るまたしても濃密な夜になりそう。すでに予約が開始しています。ご参加をお待ちしています。ポポタム  (2011.7.24)