まだまだつづく『ソキョートーキョー』のブックレビュー。

■現在発売中の『フィガロ』6月号では、フライング・ブックス店主の山路和弘さんによる、書評そのものが作品であるかのような名文が読めます。
「恋から呪術までが絡み合い、甘酸っぱさと渋味が絶妙にブレンドされた物語となり、ぐいぐい読者を引きこんでいく。特にあいさつの際に日々の夕日を詩的に表現するという習慣や、月光を吸って身体に力がみなぎるといった幻想的なシーンは、私たちの身近にあって、かつその美しさを忘れているものを小さな哺乳類の視点から気づかせてくれる」
■また『婦人公論』(5月7日号)には、仲俣暁生さんによる「低い目線からの都市批評である」というユニークな書評が載りました。
「ネズミたちの都を舞台とするこの寓話風の物語には、彼女がかつて住んだニューヨークでの体験も生かされており、ネズミの言動に不思議なリアリティがある。現実の東京も、この物語の「鼠京」同様、次第に他民族都市になりつつある」