『ソキョートーキョー』の反響いろいろ。

書評第1号は東直子さんだったことはすでにご紹介しましたが、その後、雑誌・新聞などにも載りました。
とてもうれしいです。本を書いたときは反響だけが楽しみですから。
■『サンデー毎日(3/14)「サンデーらいぶらりい」には池内紀さんのユーモアあふれる文章。「カリカチュアでも諷刺でもない。ごく平静に、当然至極のこととして語られているのに驚く。よほどネズミを友として暮らした日常があったのあろう。「エート、こちらはー」、ソキョーだったかトーキョーだったかわからなくなってくる。作者の思うツボであって、気がつくと、わが頬にピンとネズミのヒゲがのび、口がすぼまり、お尻には細いしっぽ」→サンデー毎日
■地方紙数紙には、共同通信の配信により川端裕人さんの書評が載りました。「ぼくらはみんな生きている!本作は不安と閉塞感に充ちた現代社会を映す寓話というより、「生きる」という尊い所作の多重奏として、ぼくには力強く響いた」。「生の多重奏」というとらえ方は、生き物が登場する小説をたくさん書かれている川端さんならでのものです。
■女性誌『 Ginger』5月号には、温水ゆかりさんが書いてくださいました。「ネズミ社会に注入した著者の想像力がすごく楽しい」「つまり、これはもう忘れ去られてしまった猥雑な東京の記憶でもあるのだ」「まさかネズミの話を読んでフィツジェラルド風の叙情を感じるとは予想しなかった」。ソキョーの描写は私自身も気持ちを入れ込んで書くことができたので、楽しんでもらえてワーイ!という気分。
■4月11日の毎日新聞書評ページには著者インタビューが載りました。
取材者は『図鑑少年』のときにもインタビューをしてくださった記者の桐山正寿さん。久しぶりにお会いできてうれしかったです。→毎日新聞