大竹昭子のカタリココ

朗読イベント〈カタリココ〉&トークイベントのお知らせと「日々雑記」

おしらせ&雑記

今年も「ことばのポトラック 」で会いましょう!

2012年3月にはじめた「ことばのポトラック」、次回で12回をむかえます! 
今年の開催は2015年5月の予定で、いま出演者と交渉を進めているところです。
企画は堀江敏幸さんと私。会場は前と同じ渋谷のサラヴァ東京。
4月半ばには詳細をお知らせいたしますので、どうぞご期待ください。
次回もすばらしい内容になりそうです。(2015.1.31)

おすすめします。佐藤貢さんの『旅行記』!

dokusyokan.jpg毎年、年末になると「今年の1冊」を挙げてコメントしてくださいという依頼が西日本新聞から来ます。昨年、挙げたのは佐藤貢さんの『旅行記』。佐藤さんは美術家ですから、これだけ長い文章を書いたのははじめてだと思います。ちょっと他とは比較できない特異な本。一語ずつ、胸の内を探り当てるようにして刻まれた言葉たちの圧倒的な力。「ことだま」という言葉が浮かびました。
この本を出したのは、佐藤さんに惚れた大阪のギャラリーiTohenです。上巻が売れたら、印刷費がでるので下巻を出そうとのこと。流通を通していないので直販です。全国で20店のブックショップが10冊ずつ売ってくれたら、次がでます! (2015.1.27)

「週刊新潮」で書評連載スタート!

20150115.jpg本年度より「週刊新潮」の書評ページが増えて全体で6ページになり、そこで月2回、書評を書くことになりました。
わたしの担当は「小説以外」で、第1週と第3週の水曜発売号に載ります。
最初の1本が、いま発売中の最新号(1月22日号)に載っています。
石川竜一さんの写真集『okinawan portraits 2010-2012』『絶景のポリフォニー』(赤々舎)を2冊同時に取り上げました。

黙っていても売れる本は避け、幅広く目を効かせつつ、出しゃばらない故に見つけにくい、応援の必要な良書を取り上げていくつもりですので、どうぞご愛読ください!(2015.1.19)


香港から大陸に遡るERICの写真展、オープニングでトークショー!


eric-thumb-600x847-3315_convert_20150113143411.jpg
去る11月サラヴァ東京で、ERICに香港のデモについて緊急報告をしていただきましたが、同じビルの5階<アツコバルー>で、1月31日よりERICの写真展が開かれます。

前回のトークイベントは報告がおもでしたが、今回の展示でERICは自らにむけて問いを発します。
「わたしは何者か」と。

恋人同士だったERICの両親は、文化革命のときに香港に密入国して結婚、やがて彼が生まれます。そして香港返還の年、中国になった香港を見たくないと思いかられたERICは、返還される3ヶ月前に単身日本に渡りました。

それから17年の月日が流れ、写真に特別な興味はもっていなかった青年は写真家になり、カメラを手に中国、インド、香港と旅してきました。

生きることは問いつづけることであり、その過程にこそ人生の本質があることを、ERIC の写真は伝えます。そして作家とは故郷喪失者であることを自覚し、作品によってそれを探ろうとする人である、ということも。
「わたしは何者か?」と問いながら、ERICが写真のなかに築いてきた「故郷」をぜひ見にきてください!

会期:1月31日〜2月22日
場所:アツコバルー
入場料:500円(ドリンク付き)
*初日の1月31日(土)17時から大竹昭子とのトークショー、19時からはオープニングパーティーがあります。

「東京でいちばんTOKYOを歩いている男------森山大道の体内地図を探る」1月24日@サラヴァ東京

150124day2.jpg日本ほどストリートスナップが盛んな場所はないのではないでしょうか。カメラを感覚器官のように使いながら、街路にうごめくものを撮りまわるのは、自分の無意識をのぞきこむにも似た行為であり、コンセプト先にありきの欧米とはずいぶんと異なるのを感じます。

そのストリートスナップの王道を駆け抜けてきた写真家、森山大道さんに東京の話を聞くという、これまで、あるようでなかったトークを企画しました。だれよりもまず私がそのお話を伺いたかったからです。

しばらく行かないと知らない建物が増えているし、季節やその日の陽気や歩く時間帯によってもちがうし、同じ道を反対方向から歩くのでもまた変わってくる。東京は歩き尽くせない変幻自在な街です。それを写真に撮っていると、もうひとつの街が出来上がっていくような、奇妙な感覚におそわれます。たしかにここを歩いたはずなのに、写真で見るとちがっている……このズレこそが、私にはストリートスナップの魅力に思えます。

50年以上も東京を歩きつづけてきた森山さんのなかには、そのズレが生み出した体内地図とでもいうものが出来上がっているはずで、それを現実の地図とすりあわせながら、森山大道の写真の核心へと進んでいきます!
(2015.1.11)

ゲスト 森山大道(聞き手 大竹昭子)
日時 1月24日(土)13時〜15時@渋谷サラヴァ東京
料金 1500円
予約 サラヴァ東京

1月の「迷走写真館」はこの写真です!

7834f614.jpg
この光景は、ある世代にとっては懐かしく、別の世代にとっては物珍しく見えるでしょう。
デモしているのはわかるけど、激しさは少しも感じられず、ぼうっと突っ立っている傍観者もいて、もの静かな雰囲気。反対に、積み上げられた机はナマナマしく、エネルギッシュ。→ギャラリーときの忘れもの

あけましておめでとうございます。

R0022723_convert_20150102164845.jpg

新しい年がはじまりました。正月らしいことをするわけではないですが、気持ちは引き締まります。
懸案だった仕事場の整理にも、ようやく手がつけられました。
やはり、区切りというのは必要なものなのかもしれません。

昨年は出版界の売り上げが史上最低だったというニュースがあり、ひんやりとしたものを感じました。
これでまた本を出しにくくなるなあと、と好景気の恩恵には浴してなかったから無関係!と笑っていられたバブル崩壊のときよりも、深刻な心持ちです。

でも、心配しても仕方がないですね。今年は執筆にさらに精を出しつつ、本や文学の裾野が少しでも広がるような内容のあるイベントをおこないましょう。わたしに可能なのは4、50人レベルのイベントで、1000人を相手にするような大きなものはできまませんが、内容の濃さではどこにも負けないものでありたいと願ってます。

今年のカタリココは6月スタートです。ゲストのラインナップは年内に決定しました。これから日取りの調整などを行い、5月の連休前には全体像をお伝えする予定です。

もうひとつ、「ことばのポトラック」は5月開催予定で、昨年にひきつづき、堀江敏幸さんとともにいま企画を練っているところです。こちらも決まり次第、ご報告いたします。

今年も、この写真のふたりのように、身を乗り出すようなトークショーができますように!
みなさま、どうぞ応援ください。(2015.1.2)

2014年のカタリココ

◎5月28日(水)
ゲスト:寄藤文平
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
予約開始:4月28日(水)12時/定員数 30人
会場:ボヘミアンズ・ギルド 03-3294-3300 natsume@natsume-books.com

「たまたま書店でみかけた本。色鉛筆一本で書かれたシンプルな表紙には『絵と言葉の一研究』とありました。古風で謙虚なタイトルにポップなイラスト、友達が書いた哲学書のような気安い佇まいで、ぐぐっと惹かれたのを覚えています。その著者がまさかの超売れっ子デザイナー、駅でよく見るポスターの人だと知ったのはその後です。すみません。そんなタイミングに勝手にご縁を感じています。絶妙な距離感で時代に寄り添う寄藤さんと、寄藤さんを今回のゲストに「熱望」なさった大竹さん。当日までには、寄藤さんのデザインによる大竹さんの編著書『この写真がすごい』第2弾が店頭に並んでいるはずです。写真好きのおふたりのあいだでどんな対話が交わされるでしょう。乞うご期待!」(SK)

寄藤文平(よりふじぶんぺい)
1973年長野県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科中退。アートディレクター、グラフィックデザイナー。代表作に『R25』表紙イラスト、JT「大人たばこ養成講座」、東京メトロCM・マナーポスター、「白黒つけないカフェオーレ」などがある。東京ADC賞、日本タイポグラフィ年鑑大賞受賞をはじめ、講談社出版文化賞ブックデザイン賞、造本装幀コンクール、出版文化産業振興財団賞など受賞多数。主な著作に『ウンココロ手帖』『死にカタログ』『ラクガキ・マスター 』『絵と言葉の一研究 』がある。2000年に有限会社文平銀座を設立し 企業ロゴ、広告、ブックデザイン、アニメ制作、自著の企画・出版など幅広い活動をしている

 
◎7月17日(木)
ゲスト:マイク・モラスキー
開催時間:開場 18時30分 開演時間 19時
予約開始:6月17日(火)13時/定員数 50人
会場:古書ほうろう 03-3824-3388 horo@yanesen.net

「日本中のジャズ喫茶を訪ね歩き、東京中の居酒屋をハシゴして回るモラスキーさん。町の歴史を繙き、店に集う人びとを取材、考察するなかで浮かび上がってくるのは「場」の力で、古本屋としても多くの発見と共感がありました。やはり「場」の力を信じ、町歩きをこよなく愛する大竹さんとの対話、とても楽しみです。」(KM)

マイク・モラスキー
1956年米国セントルイス市生まれ。シカゴ大学にて博士号を取得(日本本土と沖縄の文学作品に見られるアメリカ占領がテーマ)。ミネソタ大学、一橋大学教授を歴任後、現在は早稲田大学国際学術院教授。日本語の著書に『戦後日本のジャズ文化』(青土社/サントリー学芸賞)、『ジャズ喫茶論』『呑めば、都』(ともに筑摩書房)、『ひとり歩き』(幻戯書房)、『日本の居酒屋文化』(光文社新書)』などがある。延べ20年に及ぶ日本滞在で最初に住んだ町は葛飾区お花茶屋。近年は「赤提灯国粋主義者」としても名を馳せている。


◎10月4日(土)
ゲスト:森岡督行
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
予約開始 9月4日(月)13時/定員数 40人
会場:森岡書店の近所の貸会議室 03-3249-3456 info@moriokashoten.com
詳細はご予約時にお伝えいたします。

「2007年にRainy Day Bookstore & Cafeではじまったカタリココは、翌年、古書店に会場を移してつづけられてきましたが、今回のゲストはその当初から参加している最古参の森岡書店の森岡督行さんです。森岡さんは店を経営するかたわら、文筆家としても活躍され、数々の著書を出されています。最新刊『荒野の古本屋』では、本が好きで社会に背をむけがちだった青年が、若き日に溜め込んだ本の蓄積をまず書店のかたちで表現し、つぎに著作を書いて世に問うていく過程がつづられています。そこで今回は、森岡督行という人間とその表現がいかに形成されてきたかを、出来ることなら子どものころからの写真などを上映しつつ展開したいと思います。7年目にして店主自らがゲストとなる特番に、ぜひご期待ください!」(AO)

森岡督行(もりおか よしゆき)
1974年山形県生まれ。東京・茅場町にて森岡書店を経営。著書に『写真集』(平凡社)、『Books on Japan 1931-1972』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『荒野の古本屋』(晶文社)がある。現在、『芸術新潮』にて「作家が覗いたレンズ」、新潮社HPにて「森岡書店日記」、ビー・エヌ・エヌ新社HPにて「Books on Japan beyond the space beyond the time」を連載している。


◎11月27日(木)
ゲスト:藤野可織
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
予約開始 10月27日(月)12時/定員数 35人
会場:ブックギャラリーポポタム 03-5952-0114 popotame@kiwi.ne.jp

「最初から最後まで安心できない。文章やストーリーの魅力に引きずられ読みふけっていると、平然とした顔をして、私の想像を超えるむごいことやグロテスクなものが、一滴二滴と盛られ、気がつくと毒にやられている。すごくおもしろい、けど安易に人にはすすめられない。私はいま中毒になっています。」(EO)

藤野可織(ふじの かおり)
1980年京都生まれ、作家。2006年文學界新人賞を受賞しデビュー。2013年「爪と目」で第149回芥川賞受賞。著書に『いやしい鳥』(文藝春秋)、『パトロネ』(集英社/集英社文庫)、『爪と目』(集英社)、『おはなしして子ちゃん』(講談社)、『ファイナルガール』(扶桑社)がある。

*入場料は全回均一1500円