大竹昭子のカタリココ

朗読イベント〈カタリココ〉&トークイベントのお知らせと「日々雑記」

おしらせ&雑記

5月28日のカタリココは寄藤文平さんをお迎えいたします。

5月28日開催のカタリココの予約が開始しました。ゲストはデザイナーの寄藤文平さん。いま彼のデザインした『この写真がすごい!2』が印刷されているところです! 当日はその本のことやデザインと写真の関係など、大いに話が盛り上がるでしょう。

◎5月28日(水)
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
会場:ボヘミアンズ・ギルド 
入場料:1500円
予約先:03-3294-3300 natsume@natsume-books.com

「ことばのポトラックvol.10」の映像がyoutubeに!

金平茂紀さんと是枝裕和さんにご出演いただいた「ことばのポトラックvol.10 Get back to the TV!」の模様が、youtubeでご覧いただけます。6時間の長丁場を25分に編集してくださったのは、初回から「ポトラック」を記録してくれている映像作家の大川景子さん!テンポのいい仕上がりで、しかも重要なところはキチンと押さえられていて、ただのダイジェストを超えた内容です。あの回は予約が殺到してたくさんの方にお断りしなければなりませんでしたが、来られなかった方、ぜひ映像でどうぞ。私自身、観ていてあの日の熱気を生々しく思い出しました!(2014.4.24)

旅と本のお題をいただき、太宰治の『津軽』を再読。

太宰治という作家に心が動いたのは、『津軽』を読んだときでした。それまではこの人、自意識過剰!と自分がそうだったから自らを見る思いがしてうんざりしていたのですが、あるとき青森に行くのに『津軽』を持って出て、旅先で読んで大感動したのです!→かもめブックス(2014.4.22)

今月の書評空間は小山田浩子の「穴」です!

穴今年前期の芥川賞受賞作、小山田浩子さんの『穴』を取り上げました。とてもうまい作家だと、デビュー当初から言われてきましたが、ただ巧いだけではない、しっかりした視点から生まれた「巧さ」さよりも「新しさ」を感じさせる作品。今後に大きな期待を寄せたい作家です。
ところで、書評空間はシステムの見直しのために休止されることになり、これが最後になります。改良後に再開する予定だそうですが、とりあえずここで第一期を終わりとします。長いことご購読をいただき、ありがとうございました!→書評空間

福島の「pray life」と女川町の「おちゃっこクラブ」に寄付金を贈呈。

「ことばのポトラック」では、大きな団体ではなく、顔の見えるサイズの活動に寄付金をお受け取りいただき、その後もフォローするという方針でやってきました。今回は東北の復興団体と深いつながりのある震災リゲインの相澤久美さんにふたつの活動をご紹介いただき、寄付金を贈呈いたしました。
ひとつは仮設住宅に暮らす、足の便のないお年寄りを訪問してお茶を飲む会をしていらっしゃる女川町のおちゃっこクラブ、もうひとつは福島の声を取材し記録する活動をしているpraylifeです。「おちゃっこクラブ」への寄付は相澤さんが代理で受け取られ、代表の岡裕彦さんのメッセージを代読、praylifeへの寄付は代表の藤城光さんが会場で直接お受け取りくださり、ご挨拶をいただきました。
また冊子「pray life」が観客のみなさんに配られましたが、その内容のすばらしさに瞠目しました。津波によって一変してしまった暮らしのありさまや現在の心境などが、体温のこもった声で語られ、ところどころに入る写真とのバランスも絶妙です。震災後にさまざまな出版物が出ましたが、それらが概して忘れられないうちに出しておこうという性急さが目立ったのに対し、幾度ももどってゆけることばをゆっくりと丁寧に紡いでいこうという「pray life」の態度には感服いたしました。
それらのことばはpraylifeのWebでも読めますが、美しくレイアウトされた冊子の形で読むのがいちばんです。送り先を書いた角2版の封筒を用意すれば、先着5名の方にお送りできるそうですので、ご希望の方はinfo@praylife.netにご連絡ください。
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また藤城さんからいただいたお礼のメールが、「ことばのポトラック」をつづけてきてよかったと心の底から思える内容でしたので、ご本人の了解をいただき、以下に転載いたします。

「本日は、ポトラックに呼んで頂きありがとうございました。
この場に参加出来ることが本当に嬉しいなあと行く前からドキドキしながらむかったのですが、地下に入ると、もう10年くらい暖めながら続いてきたような親密さがこの場にあることにも驚き、そのままスッと別次元と繋がるようでした。
ちょうど前日に、原発事故により本来の形式をねじ曲げられ行われた神事の取材をしていたので、この場そのものも現代版の神事のようにも感じたり、ぐるぐると様々な感じが今も渦巻いております。素晴らしいパフォーマンスに何度も感動し、一方で自身の身を引き締める思いもし、これからの一歩、いただいた多大なご支援と、皆様の気持ちとともに、しっかりと踏み出していこうと改めて思いました。

福島に居るとやはりまだ渦中という感があり、疲労も感じながらのこの時期に、どこか共通する思いでポトラックを開いてこられたみなさまから、このような形で後押ししてくださったこと、感謝の気持ちが尽きません。小さい活動な上に、自分に出来ることの僅かさに歯がゆいばかりではありますが、何かの形で還元できるよう、また、たったひとりであっても、そっと心に寄り添えるようなものに出来るよう、続けて行きたいと思います。 pray life 藤城光」

「本のポトラック」にご協力いただいた出版社と売り上げ金額のご報告

以下の出版社に、出演者の著作を販売する「本のポトラック」に本をご提供いただきました。ここに深く感謝申し上げます。また手際よく販売業務をやって下さった四角英未さんと坂井聖美さん、ありがとうございました!本の売上金80.900円と入場収入を合わせた120.090円は、次回に震災復興関連の活動に寄贈いたします。

青土社/『花火の家の入口で』『燃えあがる映画小屋』吉増剛造 
思潮社/『The Other Voice』『生涯は夢の半径』吉増剛造 
河出書房新社/『想像ラジオ』いとうせいこう『Back2Back』いとうせいこう&佐々木中
講談社/『燃焼のための習作』堀江敏幸『存在しない小説』いとうせいこう 
中央公論新社/『戸惑う窓』堀江敏幸
集英社/『なずな』堀江敏幸
平凡社/『石の遊び』華雪『彼らが写真を手にした切実さを』大竹昭子 
赤々舎/『書の棲処』華雪 
ECRIT/『木の戦い』華雪&タリエシン
洋泉社/『日和下駄とスニーカー』大竹昭子 
ニーハイメディア/『Paper Sky』 (いとうせいこう&大竹昭子の連載)
新潮社/『個人美術館』大竹昭子『アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること』ネイサン・イングランダー 
岩波書店/『東北を聴く』佐々木幹郎                 
(2014.4.15)

2014年「ことばのポトラック vol.11」が終わりました!

photo-6_convert_20140415164450.jpg第11回は「声と、ことばと、文字と」というテーマでおこなわれました。一緒に司会を務めた堀江敏幸さんとは、とくに事前に打ち合わせはしなかったのですが、水路が切り開かれていくように話題自身が筋道を見つけて流れていったことに、正直なところ驚いてしまいました。トップバッターはいとうせいこうさん。実は事前の計画では吉増剛造さんだったのです。でもランチをとりながら雑談しているときに吉増さんが突如、いとうさん先にしてよ、とおっしゃられ入れ替えたのですが、どうやらそれが決め手になったようです。いとうさんのお話で、申し合わせしなしに即興で芸をすることを芸人の世界では「野面(のづら)」ということを知ったのですが、まさにそのスピリットが乗り移ったごとくに場が進んでいきました。
photo-10_convert_20140415164135.jpg 朗読の声が音響スタッフの手で即興的に変形されていく、いとうさんのパフォーマンス、吉本隆明の詩集『日時計篇』を小さな文字で写本した原稿に、目隠したまま、インクを浸した筆でエイ!と文字を書く吉増さんの息を呑むパフォーマンス。大震災の時期に出会った山口誓子の句「ひとびとの見尽くしたりし虹を見る」からヒントを得て、七十二候の「虹始見」の文字を、水をつけた筆で三度、四度目に墨で書いた華雪さんのパフォーマンス。いずれの行為も、声とことばと文字のつながりにさまざまな角度から光を当てていく濃密なもので、つぎに何か起きるのかわからない緊張感に、「ことばのポトラック」の神髄を見る思いがしたものです。
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堀江さんと私は、持参した文章を読むという、前の3人に比べると比較的おとなしいものでしたが、大震災や原発事故の経験が基底になった内容であり、寄付金贈呈式のために福島県いわき市からお越しいただいた、「pray life」代表の藤城光さんが最後に語ってくださったお話につながったように思います。
photo-35_convert_20140415164525.jpg「ことばのポトラック」は3年前のあの出来事をきっかけにはじまり、それぞれの現場で状況に流されずに、緊張感を持って生きることを願ってつづけてきました。だれよりも私自身がそのような場を必要としたのです。そうした気持ちが、会場のみなさんと分かち合えているのをひしひしと感じられたのは大きな歓びでした。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
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写真:(上から)いとうせいこうさん、吉増剛造さん、華雪さん、堀江敏幸さん、大竹昭子
スチール撮影:サカタトモヤさん、ビデオ撮影:大川景子さん
上記の写真はサカタさん撮影。大川さんの映像は次回の「ポトラック」で上映予定。(2014.4.15)

2014年<カタリココ>のラインナップを発表いたします!

katarikoko2014B6omote450x645_min_convert_20140412170848.png開催日の月齢をアレンジしたステキなフライヤーです。デザインはもちろん五十嵐哲夫さん! 各店舗で配布を開始するとともに、明日の「ことばのポトラック」でも配りますので、メモボードに留めて最終回の11月までお使いください。各回のゲスト・プロフィールについては「これからのカタリココ」をご覧ください。(2014.4.12)

◎5月28日(水)
ゲスト:寄藤文平
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
予約開始:4月28日(水)12時/定員数 30人
会場:ボヘミアンズ・ギルド 03-3294-3300 natusme@natsume-books.com

「たまたま書店でみかけた本。色鉛筆一本で書かれたシンプルな表紙には『絵と言葉の一研究』とありました。古風で謙虚なタイトルにポップなイラスト、友達が書いた哲学書のような気安い佇まいで、ぐぐっと惹かれたのを覚えています。その著者がまさかの超売れっ子デザイナー、駅でよく見るポスターの人だと知ったのはその後です。すみません。そんなタイミングに勝手にご縁を感じています。絶妙な距離感で時代に寄り添う寄藤さんと、寄藤さんを今回のゲストに「熱望」なさった大竹さん。当日までには、寄藤さんのデザインによる大竹さんの編著書『この写真がすごい』第2弾が店頭に並んでいるはずです。写真好きのおふたりのあいだでどんな対話が交わされるでしょう。乞うご期待!」(SK)

◎7月17日(木)
ゲスト:マイク・モラスキー
開催時間:開場 18時30分 開演時間 19時
予約開始:6月17日(火)13時/定員数 50人
会場:古書ほうろう 03-3824-3388 horo@yanesen.net

「日本中のジャズ喫茶を訪ね歩き、東京中の居酒屋をハシゴして回るモラスキーさん。町の歴史を繙き、店に集う人びとを取材、考察するなかで浮かび上がってくるのは「場」の力で、古本屋としても多くの発見と共感がありました。やはり「場」の力を信じ、町歩きをこよなく愛する大竹さんとの対話、とても楽しみです。」(KM)

◎10月4日(土)
ゲスト:森岡督行
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
予約開始 9月4日(月)13時/定員数 40人
会場:森岡書店の近所の貸会議室 03-3249-3456 info@moriokashoten.com
詳細はご予約時にお伝えいたします。

「2007年にRainy Day Bookstore & Cafeではじまったカタリココは、翌年、古書店に会場を移してつづけられてきましたが、今回のゲストはその当初から参加している最古参の森岡書店の森岡督行さんです。森岡さんは店を経営するかたわら、文筆家としても活躍され、数々の著書を出されています。最新刊『荒野の古本屋』では、本が好きで社会に背をむけがちだった青年が、若き日に溜め込んだ本の蓄積をまず書店のかたちで表現し、つぎに著作を書いて世に問うていく過程がつづられています。そこで今回は、森岡督行という人間とその表現がいかに形成されてきたかを、出来ることなら子どものころからの写真などを上映しつつ展開したいと思います。7年目にして店主自らがゲストとなる特番に、ぜひご期待ください!」(AO)

◎11月27日(木)
ゲスト:藤野可織
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
予約開始 10月27日(月)12時/定員数 35人
会場:ブックギャラリーポポタム 03-5952-0114 popotame@kiwi.ne.jp

「最初から最後まで安心できない。文章やストーリーの魅力に引きずられ読みふけっていると、平然とした顔をして、私の想像を超えるむごいことやグロテスクなものが、一滴二滴と盛られ、気がつくと毒にやられている。すごくおもしろい、けど安易に人にはすすめられない。私はいま中毒になっています。」(EO)

「ことばのポトラック」vol.1〜vol.8のダイジェスト映像が、YouTubeにアップされました!

初回から「ことばのポトラック」を映像で記録してくれた大川景子さん制作・構成「ことばのポトラック ダイジェスト」が、YouTubeにアップされました。2011年3月27日から翌春まで、1年間おこなわれた「ことばのポトラック」の模様がご覧になれます。初回の出演者の緊張し切った表情には、大震災直後の不安がはっきりと刻印されており、ああ、こんなふうだったんだと、あらためて思わずにいられません。先の見えない不安を恐れては、人間は小さく弱くなりますね。古代人はもっと不安だったと思うけど、それをなんとか乗り越えていたんですから、不安を力に変える術を学ばなくては!→「ことばのポトラック ダイジェスト(2014.4.12)