大竹昭子のカタリココ

朗読イベント〈カタリココ〉&トークイベントのお知らせと「日々雑記」

おしらせ&雑記

4月の「迷走写真館」はこの写真です!

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ぎょっとしますね、この写真。よく考えるとトリックもなにもないんですけど、何度見ても驚かされます。「迷走写真館」では、その月に開催中の写真展からピックアップした写真をひもといていきます。写真展情報も同時に掲載していますので、興味のある方はぜひプリントを見に会場に足を運んでください。→ときの忘れもの(2014.4.1)

アツコバルーで植田正治写真展「軌道回帰」がはじまりました。

kidokaiki.jpgアーチストの軌跡を追うときに興味深いのは、順調なときではなく、困難な時期にそれを乗り越えるのに何をなしたかを探ることです。植田正治の危機は人生で3度あったようにと思います。一度目はリアリズム写真一辺倒になった戦後の一時期で、演出して撮る植田のような写真は隅に追いやられました。三度目は病気で体が麻痺した晩年、二度目が植田の写真活動を支えつづけた妻が亡くなった1983年です。
植田は写真館を経営していましたが、その実務をほとんど受け持っていたのは妻の紀枝さんでした。安心して仕事を任せられる妻がいたからこそ、撮影に飛びまわっていられたのです。その援助者を失った痛手は心身ともに大きく、しばらく写真が撮れない状態におちいりました。
砂丘を舞台にしたファッション写真が撮られはじめられたのはこの時期です。子息の充さんのアイデアを実践したこの砂丘シリーズにより、植田は世界に羽ばたきました。そして同時期にもっと内省的な視線で制作されたのが、今回展示する「軌道回帰」です。ポラロイド社から発売された35ミリフィルムに刺激されて撮影し、私家版の写真集として刊行されました。これはプレート状の印刷物がケースに入った写真集で、今回はそのプレートそのものを会場に展示いたします。ご覧のようにあわくもろく揺らぎやすい写真の特性に惹かれているさまが伝わってきます。ささやかでかけがいのないイメージの数々に、世間に知られる明快さとは異なる植田正治の一面を見いだすことでしょう。→アツコバルー

4月13日開催「ことばのポトラック vol.11」の詳細を発表いたします。

お待たせいたしました!
第11回「ことばのポトラック」は「声と、ことばと、文字と」というテーマでおこないます。出演者の顔ぶれをご覧いただくと、そのテーマを掲げた意味がおわかりいただけるでしょう。トークや映像もまじえたかなり立体的なイベントになるはずです。どんな「ことば」が持ち寄られるかご期待ください。
また本編の前には、是枝裕和さんと金平茂紀さんにご出演いただいた第10回「ことばのポトラック」の映像ダイジェストをご覧いただきます。このときのポトラックは5時間に及び、観客席とのやりとりもおこなわれ、熱気にあふれた場になりました。予約がすぐに埋まり多くの方にお断りしなければならなかったのですが、そのときの臨場感を映像からくみとっていただければさいわいです。
また会場では恒例となった「本のポトラック」をおこないます。出演者の著作を版元からご提供いただき、割引価格で販売して寄付金に当てるもので、寄付先についてはいま検討中ですが、当日、寄付をお受けいただく団体の代表者に会場にお越しいただき、贈呈をいたします。

3月20日から予約を受け付けますが、おそらく数日で埋まってしまうと思いますので、参加なさりたい方はいまからカレンダーにマークを!

◎出演
吉増剛造(詩人)
いとうせいこう(作家)
華雪(書家)
堀江敏幸(作家)
大竹昭子(作家)

企画・進行 堀江敏幸 大竹昭子

◎2014年4月13日(日)
12:00 開場
12:30 映像「ことばのポトラックvol.10  Get Back to The TV!」(撮影・構成 大川景子)上映
13:00 本編スタート

◎参加費 2000円(お茶付き)

◎予約開始:2014年3月20日(木)WEB予約 00:00〜、電話予約 14:00〜
サラヴァ東京
ことばのポトラック

3月5日、阿部公彦さんとトーク。

書評空間でご一緒している阿部公彦さんとのトークです。阿部さんとちゃんとお話するのは今回がはじめてですが、物事の外にたってものを考えようとする姿勢にはいつも共感を覚えています。新刊の『詩的思考のめざめ』もそうで、こんなふうに詩を眺めるのははじめてだという驚きがありました。トークは無料で予約も要りませんので、ふらっとどうぞ! 紀伊国屋書店

*2014年のカタリココは終了いたしました。2015年は6月よりはじまります。どうぞご期待ください。


                    2014年<カタリココ>

◎5月28日(水)
ゲスト:寄藤文平
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
予約開始:4月28日(水)12時/定員数 30人
会場:ボヘミアンズ・ギルド 03-3294-3300 natsume@natsume-books.com

「たまたま書店でみかけた本。色鉛筆一本で書かれたシンプルな表紙には『絵と言葉の一研究』とありました。古風で謙虚なタイトルにポップなイラスト、友達が書いた哲学書のような気安い佇まいで、ぐぐっと惹かれたのを覚えています。その著者がまさかの超売れっ子デザイナー、駅でよく見るポスターの人だと知ったのはその後です。すみません。そんなタイミングに勝手にご縁を感じています。絶妙な距離感で時代に寄り添う寄藤さんと、寄藤さんを今回のゲストに「熱望」なさった大竹さん。当日までには、寄藤さんのデザインによる大竹さんの編著書『この写真がすごい』第2弾が店頭に並んでいるはずです。写真好きのおふたりのあいだでどんな対話が交わされるでしょう。乞うご期待!」(SK)

寄藤文平(よりふじぶんぺい)
1973年長野県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科中退。アートディレクター、グラフィックデザイナー。代表作に『R25』表紙イラスト、JT「大人たばこ養成講座」、東京メトロCM・マナーポスター、「白黒つけないカフェオーレ」などがある。東京ADC賞、日本タイポグラフィ年鑑大賞受賞をはじめ、講談社出版文化賞ブックデザイン賞、造本装幀コンクール、出版文化産業振興財団賞など受賞多数。主な著作に『ウンココロ手帖』『死にカタログ』『ラクガキ・マスター 』『絵と言葉の一研究 』がある。2000年に有限会社文平銀座を設立し 企業ロゴ、広告、ブックデザイン、アニメ制作、自著の企画・出版など幅広い活動をしている

 
◎7月17日(木)
ゲスト:マイク・モラスキー
開催時間:開場 18時30分 開演時間 19時
予約開始:6月17日(火)13時/定員数 50人
会場:古書ほうろう 03-3824-3388 horo@yanesen.net

「日本中のジャズ喫茶を訪ね歩き、東京中の居酒屋をハシゴして回るモラスキーさん。町の歴史を繙き、店に集う人びとを取材、考察するなかで浮かび上がってくるのは「場」の力で、古本屋としても多くの発見と共感がありました。やはり「場」の力を信じ、町歩きをこよなく愛する大竹さんとの対話、とても楽しみです。」(KM)

マイク・モラスキー
1956年米国セントルイス市生まれ。シカゴ大学にて博士号を取得(日本本土と沖縄の文学作品に見られるアメリカ占領がテーマ)。ミネソタ大学、一橋大学教授を歴任後、現在は早稲田大学国際学術院教授。日本語の著書に『戦後日本のジャズ文化』(青土社/サントリー学芸賞)、『ジャズ喫茶論』『呑めば、都』(ともに筑摩書房)、『ひとり歩き』(幻戯書房)、『日本の居酒屋文化』(光文社新書)』などがある。延べ20年に及ぶ日本滞在で最初に住んだ町は葛飾区お花茶屋。近年は「赤提灯国粋主義者」としても名を馳せている。


◎10月4日(土)
ゲスト:森岡督行
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
予約開始 9月4日(月)13時/定員数 40人
会場:森岡書店の近所の貸会議室 03-3249-3456 info@moriokashoten.com
詳細はご予約時にお伝えいたします。

「2007年にRainy Day Bookstore & Cafeではじまったカタリココは、翌年、古書店に会場を移してつづけられてきましたが、今回のゲストはその当初から参加している最古参の森岡書店の森岡督行さんです。森岡さんは店を経営するかたわら、文筆家としても活躍され、数々の著書を出されています。最新刊『荒野の古本屋』では、本が好きで社会に背をむけがちだった青年が、若き日に溜め込んだ本の蓄積をまず書店のかたちで表現し、つぎに著作を書いて世に問うていく過程がつづられています。そこで今回は、森岡督行という人間とその表現がいかに形成されてきたかを、出来ることなら子どものころからの写真などを上映しつつ展開したいと思います。7年目にして店主自らがゲストとなる特番に、ぜひご期待ください!」(AO)

森岡督行(もりおか よしゆき)
1974年山形県生まれ。東京・茅場町にて森岡書店を経営。著書に『写真集』(平凡社)、『Books on Japan 1931-1972』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『荒野の古本屋』(晶文社)がある。現在、『芸術新潮』にて「作家が覗いたレンズ」、新潮社HPにて「森岡書店日記」、ビー・エヌ・エヌ新社HPにて「Books on Japan beyond the space beyond the time」を連載している。


◎11月27日(木)
ゲスト:藤野可織
開催時間:開場 18時半 開演時間 19時
予約開始 10月27日(月)12時/定員数 35人
会場:ブックギャラリーポポタム 03-5952-0114 popotame@kiwi.ne.jp

「最初から最後まで安心できない。文章やストーリーの魅力に引きずられ読みふけっていると、平然とした顔をして、私の想像を超えるむごいことやグロテスクなものが、一滴二滴と盛られ、気がつくと毒にやられている。すごくおもしろい、けど安易に人にはすすめられない。私はいま中毒になっています。」(EO)

藤野可織(ふじの かおり)
1980年京都生まれ、作家。2006年文學界新人賞を受賞しデビュー。2013年「爪と目」で第149回芥川賞受賞。著書に『いやしい鳥』(文藝春秋)、『パトロネ』(集英社/集英社文庫)、『爪と目』(集英社)、『おはなしして子ちゃん』(講談社)、『ファイナルガール』(扶桑社)がある。

*入場料は全回均一1500円