大竹昭子のカタリココ

朗読イベント〈カタリココ〉&トークイベントのお知らせと「日々雑記」

おしらせ&雑記

2月の書評空間はこの本です!

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小林エリカさんの『光の子ども』(リトルモア)は ひと言で説明しにくい本です。マンガ、と言っても従来のマンガとは大きくちがいますから。
名付けの話が多くできてきますが、まだ名付けられていないものにこそ未来にむかう意志があるのです。本書はそのすばらしい例です。→書評空間(2014.2.28)

今年も「ことばのポトラック」の季節がめぐってきます!

第1回がおこなわれたのは東日本大震災から2週間後の2011年3月27日のことでした。家で悲しみと恐怖に震えているより、ことばをもって集まろうという呼びかけに応えて、作家や詩人がステージで自作を朗読しました。
今年は4月13日に堀江敏幸さんと私、大竹昭子の企画により「声と、ことばと、文字と」というテーマで開催いたします。とても充実した内容ですのでご期待ください!詳細は3月はじめにこの欄で告知し、同時にフライヤーを配布いたします。
また東京FMの衛星デジタルラジオ、ミュージックバードでは第1回から「ことばのポトラック」を収録し放送してくださってますが、3月10日~25日(月~金21:00~22:00)にこれまでの回が再放送されることになりました。ラジオのファンとしてはとてもうれしいお知らせです。(2014.2.20)


津村記久子さんの『ポースケ』

『文学界』3月号で津村記久子さんの『ポースケ』を書評しました。「ポースケ」とはなんぞや?
意外なものでした。しかも小説の内容とあまり関係がない、というところが「ポースケ」というちょっとポカンとする言葉の響きとマッチングしています。津村さんの小説では、どこにでもいそうな「ふつう」の人々の姿が、実況中継のような文体で描きだされます。でも内容は通俗性とは無縁。そこが不思議であり魅力的。(2014.2.11)

「森山大道 終わらない旅 北/南」展のレクチャー、月曜社のウェブで読めます!

Be0Q3FSCUAAQhJ8_convert_20140211160219.jpg2014年1月25日に沖縄県立美術館・博物館でおこなわれた「森山大道 終わらない旅 北/南」展シンポジウムのレクチャーは、さいわいにもおもしろかったという反響をいただきました。たくさんの人に読んでいただけるよう、月曜社のHPに再録いたしました。行きたかったのにダメだった、もう一度内容を確認しておきたい、森山大道の写真については初心者だが知りたっているという方、ぜひどうぞ。写真をいかにわかりやすく語るかに挑戦してみましたので!( 2014.2.10 )

『BOOK5』の片岡義男特集に原稿を書きました!

70088536.jpg 『BOOK5』という雑誌があります。「本に関わるすべての人へ発信する情報バラエティ雑誌」と表紙に謳われてますが、この『BOOK5』の出たばかりの号(No.11)が片岡義男特集です。題して「私たちは今日も、片岡義男を読む」。
寄稿者のトップは堀江敏幸さん。堀江さんが片岡義男の古くからの読者だというのは、意外に聞こえるかもしれませんが、彼のエッセイ「減速して、左に寄って。」で展開される「言葉の意味よりも「言葉と自分の関係性」の方に血の通った現実があると(片岡は)考えている」という洞察には深くうなずかされました。
わたしも「一人遊びでも閉じてない」と題して書きました。彼の小説にはあるパターンがあり、要素を組み替えて展開するところが一人遊びのようですが、内向せずに外にむかって開かれていて、読む者に意志的な力を注入します。そのパワーがどこから来るかを考えてみました。
ほかにも津野海太郎さんのメールインタビュー、キーワードから探る片岡作品の魅力、ファン座談会、ここ20年の片岡義男の活動をみる、などとても充実した内容です。片岡義男ファンは必読ですし、気になっているけどどれから読んでいいかわからないという人、風俗小説だと勘違いしている人には、絶好のナビゲーションになるでしょう!
『BOOK5』を取り扱っている書店は以下へ。カタリココの会場の古書ほうろうやポポタムにも置いています。http://tomasonsha.com/?mode=f6(2014.2.3)

今月の「迷走写真館」はこの写真です!

4fca1b29-s.jpg真昼の陽が射込むなかで踊りに熱中する男。床の模様がハレーションで飛んでいる。部屋のすみでぎらっと光っているジュークボックス。
遠い昔に、こういう時間を過ごしたような気がする……「いま」というときしかない、あやうい透明感につつまれた宙吊りの時間を。→ギャラリーときの忘れもの(2014.2.1)