大竹昭子のカタリココ

朗読イベント〈カタリココ〉&トークイベントのお知らせと「日々雑記」

おしらせ&雑記

パワー炸裂。いいぞ、マイア!

maia.jpgこれまで何度かここで紹介してきたマイア・バルーのパルコのCMがいよいよオンエアになりました。YouTubeで見られます。ちびだったころから知ってるので感激! ちいさいときは言うことを聞かなくて、どーしようもなく悪い子だったけど、きっとパワーの使い方がわからなかったんだな。やるべきことがわかったいまはただ突き進むのみ。これからどんどん広い世界に出ていって多くの人を励ましてくれるでしょう!!→PARCO

すがすがしいエネルギーに満ちたオノデラユキ展。

001_convert_20100926172134.jpg都写美のオノデラユキ展が最終日なのに気づいて、滑り込みで見てきた。デビュー作の古着のポートレイトから、上海美術館で発表した初のシルクスクリーン作品まで9シリーズを展示。ひとつのテーマにそって究めていくのではなく、直感的に閃いたことを作品にしていくのでシリーズとシリーズのつながりはない。だが、それがかえって新鮮だった。それぞれの作品に込められた発想のしなやかさに、世界にむける公正な眼差しが感じとれる。つぎに何が出てくるかわからないおもしろさもあって、しかもどれにも彼女らしい独特の視点が光っている。タイトルのつけ方もすばらしい。よくものを考える人なのだ。発表にいたるまでのさまざまな手順のどれひとつとして怠ってない。その姿勢がとても気持ちよかった。(2010.9.26)

「ことばのポトラック vol.4]

女詩会

今日の女詩会はとても感動的でした。5月から二度打ち合わせをし、今日は11時に集合してステージ上で進行をチェック。そうやってともに時間を過ごすことで確実に築かれていったものがありました。大震災以降、東京の人はなによりまず顔を合わせ時間を費やして人間復興をすべきなのではないかと感じてきましたが、その手応えがあったのです。 
1部は書き下ろしの自作詩の朗読、2部は自薦詩(ほかの詩人の詩)の朗読。2部にはなぜこの詩を読みたいかを出演者同士がリレー式にインタビューするコーナーもありましたが、司会は立てずに順番がきたら自ら出て行くという構成です。
その順番について、おもしろいことが起きました。直前までわからないほうがスリルがあっておもしろいというので、1部では幕開けにステージ上で朗読順を決めるくじ引きをおこないました。しかし2部はインタビューする相手がわかっていたほうがいいということで、あらかじめ順番を決めました。ところが終わって振り返ってみたら、1部のくじ引きの結果が、前もって決めていた2部の順番とおなじだったのです。観客のなかには、1部の順番を2部でも引きついだと思っていらした方もいたようです。実際のところはまったくの偶然でした。しかもそうやって作られた順番が、頭をひねって考えてもこうはいかないだろうと思うような自然な流れを生み出したのです。人が集まりつながることで意図したものを超えていく、その醍醐味が感じられました(2011.9.25 )

写真展のフライヤーができました!

ny1980_01-1_convert_20100925162513.jpgny1980_02-1_convert_20100925161833.jpg11月に東京・森岡書店と大阪・iTohen でおこなわれる写真展のフライヤーができました!
itohenギャラリーを運営するSKKYのデザイン。A4サイズ、両面印刷、4折り。写真面は金色とスミの二色刷りですごくカッコいいです! さっそく仕事場の壁に貼りました。
itohen ギャラリーと知りあったのは2006年のこと。『きみのいる生活』の出版を記念してトークイベントを開催、スナネズミの写真を上映しながら朗読しました。まだカタリココがはじまる前で、イベントのタイトルはたしか「朗読カフェ」だったと思います。
改めて、この6年のあいだにずいぶんいろんなことがあったなあと思い返しました。翌2007年にはスイッチパブリッシング地下のカフェで1年間<カタリココ>を開催、2008年からは都内の古書店に場所を移しておこなうようになり、現在に至っていますが、今回写真展を開くことになったのも実はカタリココつながりなのです。
昨年11月、堀江敏幸さんをゲストにお迎えした森岡書店で、堀江さんのはじめての写真展を開きました。えっ、写真展?! とたじろぐ堀江さんをくどいて開催にこぎつけたのですが、大変好評でした。そのときに堀江さんが「来年はぼくがホストになってカタラレココをして同時に大竹さんの写真展もしましょう!」とおっしゃられ、その一言がきっかけとなって今回の運びとなった次第です。まったく人生とはわからないものです。写真展を開くことになるとは、去年の今ごろは考えもしなかったのですから!
発表するなら写真をはじめたニューヨーク時代の写真にしようと思い、「NY1980」の内容が決まりました。時間がたつほどに味わいが深くなるのが写真の良さで、30年を経てちょうどいい感じに熟成しました。汚くて危なかったニューヨークをいまなら距離をもって眺められる気がします。初日にはわたしのトークショーが、6日に堀江さんによるカタラレココがあります。大阪展では20日にREALTOKYO編集人の小崎哲哉さん(実はわたしの最初の著書の担当編集者です)とのトークを予定してます。
ステキなフライヤーは来週からカタリココ会場の5つの古書店にて配布いたします。どうぞ各店でピックアップしてください。また「その他のイベント」欄でも詳しい内容をご覧いただけます。(2010.9.25)

9月のカタリココ、書くことの切実さが伝わってきた平松洋子さんとのトーク。

R0011961_convert_20100918112836.jpg 平松洋子さんとはある場所で一度ご挨拶をしたことがありますが、ちゃんとお話するのは先週のカタリココの場がはじめてでした。まずはメールでやりとりをしたのですが、そのときに彼女のほうから料理の話題でないことを話したいというリクエストがありました。わたしもその考えには賛成でしたので、「結局は書くことについての話になるでしょう」とお答えし、細かいことは決めずにスタートしたのですが、まさにその話題に突き進んでいくトークとなりました。
 自分に勤め人はできない、書いていくことを仕事にしたい、それなら食に関することがいい、そんなふうに自分の道を探ってきたと平松さんは言います。その道がいまや食から本や読書の世界に拡大し、文芸誌『すばる』で連載中の「野蛮な読書」九月号では写真の話をされており、度肝を抜かれました。平松さんと写真の関係なんて思いもつかなかったので!
 写真は二十代のころから好きだったといいます。二十一歳で深瀬昌久の『洋子』を買ったというのですから、かなりディープでマニアックなファンなのがわかります。なぜこれまで写真のことを書かなかったのか、そしていまこの連載でそれを書いているのはなぜか、そう問うと彼女は、写真は大切すぎておいそれとは書けなかった、でも連載を持つには自分を崖っぷちに立たせなくてはならないとあえて追い込んで書いてみた、と答えられました。
R0011962_convert_20100918112932.jpgすでに自分のなかで答えの出ていることを書くのではなく、書くことを通じて答えを見いだすところとに書くよろこび、醍醐味があります。おなじようにカタリココの場も、あらかじめ用意された答えを発表するのではなく、答えを出そうとする姿、いや答えは出ずとも考える姿をさらすところにライブのおもしろさがあると感じています。その意味で、言葉を選びながらとつとつと語る平松さんの姿はとてもスリリングで、著作を読んでいるときとはまたちがう魅力がほとばしり出ていました。これだからカタリココは止められない!(2010.9.19)

(トークシーンの背景にあるのは、会場のブックギャラリー・ポポタムで同時開催された嶽まいこさんのドローイング作品。色鉛筆を巧みに駆使して描いた架空のメニュー!)

永井荷風、女に憎まれない人。

top_convert_20100908072448.jpgいま発売中の『東京人』10月号はこの雑誌にしては珍しい「悪女」特集。阿部定、オノ・ヨーコ、岡本かの子、中森明菜、樋口一葉……とさまざまに男心を惑わしてきた女たちが登場する。わたしは関根歌について書いた。永井荷風の愛人でもっとも関係の長かった人。彼女に「悪女」というほどの悪はない。一日中たすきを外すことのない家事をよくする働き者だったが、そういう歌が最後には「烈女」となったところが、逆に荷風という人の内実を想像させておもしろい。
荷風の女性遍歴は有名で『断腸亭日乗』にもつぎからつぎへと女性が登場する。いずれも玄人の女性で、不倫はしないし、別れ方もすっぱりしていてあとくされがない。そういう意味で筋が通っている。
歌は別れてのちに荷風のよき友人になったし、一時期、婚姻関係にあった八重次も晩年まで荷風と行き来をつづけた。わがまま勝手だけど、かわいいところがあって、別れても憎からず思う人だったのではないか。
荷風は「女性蔑視」の作家としてこれまで女性の書き手から手厳しくされていた感じがあったが、わたしは荷風の女好きは気にならないし、むしろ好奇心をさそう。(2010.9.12)

10月のカタリココの予約が開始しました!

10月2日(土)19時から千駄木の古書ほうろうにて開催、ゲストは作家の関川夏央さん。さてどんなことがテーマになるでしょうか。関川さんのお仕事は多岐にわたっており、まずその全貌を俯瞰するのが先決。今週末のポポタムでのカタリココが終わったらそちらにとりかかろうと思います。
カタリココでは、ゲストの方々と前もってメールのやりとりをしながらテーマを探り合います。そして当日は打ち合わせなしのぶっつけ本番。今週のゲスト平松洋子さんとも同様です。お互いに3問ずつ質問が交わしてあり、会場にて返答しながらトークを展開の予定。こちらの予約はすでに埋まってますが、どうしてもという方はポポタムに問い合わせてみてください。10月の予約は古書ほうろうのほうへ。詳しくは「これからのカタリココ」の欄をご覧下さい。(2010.9.7)

8月の書評空間では以下の本を取りあげています。

■『話す写真』畠山直哉著(小学館)
国際的に活躍する写真家がはじめて写真を語ったこの本、さまざまな角度から思考を刺激されました。
■『古書の来歴』ジェラルディン・ブルックス(ランダムハウス講談社)
ユダヤ教徒必携のヘブライ語の書物「ハガダー」。そのコンテンツではなくハードをテーマに、古書の物質的豊かさを探査したスリリングな小説。この作家は注目したい→書評空間

『彼らが写真を手にした切実さを』が週刊ブックレビューに!

NHKBS放送「週刊ブックレビュー」で小林エリカさんが『彼らが写真を手にした切実さを』を取りあげてくださいました。ほかのゲストは東直子さんと大森望さん。本日早朝に放送され、話が盛り上がってとてもおもしろかったそうです。私は残念ながらBSに入ってないので見れていませんが、CDRが送られてくるそうなので楽しみにしてます。再放送はつぎの2回です。
■9月5日(月)午前2時(日曜深夜)~
■9月9日(金)午後0時~