大竹昭子のカタリココ

朗読イベント〈カタリココ〉&トークイベントのお知らせと「日々雑記」

〈カタリココ〉はトークと朗読のイベントです。
「語り」と「ここ」を合わせて〈カタリココ〉。
都内の四つの古書店を会場に、ゲストとトークしながらそれぞれの著書を朗読します。

これからのカタリココこれまでのカタリココ カタリココ・レヴュー

〈カタリココ〉〈カフェ・カタリココ〉以外の書店のイベント、写真のレクチャー、
シンポジウムなどについてご案内いたします。
写真:「西荻ブックマーク」主催の写真レクチャー&トーク

その他のイベント

大竹昭子(おおたけ・あきこ)
ノンフィクション、エッセイ、小説、写真評論など、ジャンルを横断して執筆。2007年にトークと朗読の会〈カタリココ〉をはじめる。また2011年3月に東日本大震災後、詩人や作家にことばをもちより朗読してもらう「ことばのポトラック」をスタート、現在も渋谷・サラヴァ東京にて継続中。 著作リストtwitter

[web連載]ときの忘れもの「迷走写真館」, 紀伊國屋書店「書評空間」, 月曜社「森山大道のon the road」, 草森紳一記念館「白玉楼中の人」

おしらせ&雑記

新しいカタリココ文庫が出ました!

IMG_2020_convert_20220813132543.jpgカタリココ文庫も、もう9号になりました。
『新しい自我----「ふつう」を見いだす闘い』は作家・堀江敏幸さんと大竹昭子の対談&堀江さんの未発表原稿を収録。幼少期の記憶、持って生まれた自分の性格、地域ごとの言葉の差異など、東京ではめったに聞けない事柄について彼が語った貴重な一冊です。また堀江さんは東日本大震災の前後に3つの詩をつづけて書いていますが、対談では創作の経緯にも触れており、3作すべてが読めます。
巻末には、堀江さんがある企画のために書いたにもかかわらず、未掲載に終わった原稿を載せました。
なぜボツになったかは対談の山場ともいえる箇所であり、「『ふつう』」を見いだす闘い」という副題もそこにつながってきます。一見、「闘う」というイメージからほど遠く、また自身の来歴についても積極的に語ることのない作家の核心に触れた、リトルプレスだからこそ実現できた自信作にご注目ください!カタリココ文庫(2022.8.13)

新刊『いつもだれかが見ている』のお知らせ&トークイベントのことなど

IMG_1974_convert_20220724090022.jpgIMG_2005_2_convert_20220724091046.jpg国籍もさまざまな14 人を写した写真からインスパイアされた最新短篇集です。
撮影者はヒロイ・クミ&アネケ・ヒーマンというアムステルダム在住のアーチスト・ユニット で、この一年、彼らから届く写真を眺めながらストーリーを考える日々をすごしました。
コロナ禍を意識したわけではないですが、自然にその影響を受けたように思います。一種の隔離状態にあって、写真が世界とつながる窓になっているのを実感しました。また頭の隅に常に「写真とは何か?」という問いがあり、そのこともストーリーの展開を左右したように思います。現実と虚構の境が消え、今いるこの場所が別のどこかに接続するような謎めいた感覚をお楽しみください!
収録作品のひとつに「ポーズする女」(写真右上)がありますが、このストーリーから時間を遡った時点の出来事を「エピソード・ゼロ」として書いたものが、現在、亜紀書房のwebマガジン「あき地」で公開されています。これを読んでから、この後に何が起きるのか想像しつつ本書を開くのもおもしろいかもしれません。→あき地
_convert_20220724090827.jpgまた7月30日には、渋谷Bunkamura地下、ナディッフ・モダンにて、堀江敏幸氏とトークショーを行ないます。
小説を書きつつ写真や絵画についての随想も多く執筆している堀江氏と、写真と物語の関係をめぐってどんな対話が生まれるか、とても楽しみです。詳しくは以下をご覧ください。→ナディッフ・モダン

8月第1週にはヒロイ・クミ&アネケ・ヒーマンが来日し、八戸ブックセンターと八戸市美術館をつないで本書の展示「見えるものとかたるもの」を開催、8月6日には写真のワークショップをいたします。ほかにもいくつかトークの予定がありますので、東北の方、ぜひお越しください!
八戸に行くのは初めてでとても楽しみです。なんといっても「本の街」宣言をしているというのがステキです!→八戸ブックセンター(2022.7.24)


7月の迷走写真館はこの写真です!

d54b4f7b-s.jpg
浜辺にたくさんの人が立っています。
大方が若い人で、しかもみなが同じ方向をむいています。
いったい彼らの視線の先でなにが起きているのでしょう? 
カメラはそれを俯瞰してしていますが、撮影者はどこに立っているのでしょう?→迷走写真館

「迷走写真館」3回分を一気にご案内!

f294649f-s.jpgb51e1bca-s_convert_20220620092324.jpg
c53a8b1b-s_convert_20220620092613.jpgすばやく時間が去って「迷走写真館」の告知が3回もたまってしまいました。まとめてお伝えいたします。

4月は「日本誕生」の巨大な絵看板がかかっている映画館前の写真です。映画館の館内と路上がひとつづきだったころの勢いが、写真全体から溢れ出しています。人の歩調に一定のリス厶があるように見えるのがおもしろいですね。

5月に取り上げたのは、土手の上とその下の路上という上下の関係が写っている写真です。こういう撮り方はちょっとめずらしい。土手上で進行している時間と、道のところで起きていることが無関係のようでいて、どこかつながっているように感じられますが、見る側がつなげて見ようとするからでしょうか。

6月の写真は中国の都市部です。タワーマンションに包囲されたように、古い建物がひしめく旧市街地があり、写真家はそこに立ってシャッターを押していますが、手で一押しすると倒れてしまいそうなマンションの姿が気になります……。このなかに本当に部屋があるのでしょうか?(2022.6.20)

新しいカタリココ文庫が出来ました!

IMG_1336_convert_20220220154906.jpg

カタリココ文庫8号は、畠山直哉+大竹昭子『見えているパチリ!』です。
なんといっても、畠山直哉さんの随想「心の陸前高田」がすばらしいです。
そして昨年10月に彼とおこなった対談も。
大震災から11年だけど、時計が刻む時間と人ひとりが抱え込んでいる時間はちがうよね、
という話をゆっくりとしました。
カタリココ文庫では、毎回、いま読者に届けたい、と望むものを作るよう心がけています。
私たちが日々抱いているもやもやした感情に光を当て、考えを深めるきっかけとなる一冊を目指して!
https://katarikoko.stores.jp

2022年1月の「迷走写真館」はこの写真です!

4b7cf0e8-s.jpg2013年2月にはじまった「迷走写真館」は、知らない間に9年もたち、今回で108回です。毎月、一枚の写真にむきあい、文章をひねり出します。書き出す前はアタマのなかが真っ白で、果たして書くことがあるだろうかと不安になるのですが、写真を見ながら気付いたことを記していくと、不思議なことにストーリーが出来上がっていきます。継続は力なり、と言いますが、少しは楽しんで書けるようになってきました。あいかわらず、書き出す前は気が重いですけど!
 さて、今月の写真はこちらです。珍しく縦位置の写真です。しかもここには縦に積み上げるように人の姿が写っています。こういう写真、見たことがないなあ、と瞬間的に思ってこの写真を選んだのですが、書くときはこのように最初にひっかかったものが手がかりになります。そこに目を凝らすうちに、だんだんと言葉がほぐれていくのです。→ギャラリーときの忘れもの(2022.1.23)

12月の迷走写真館はこの写真です!

3c2c77c0-s.jpg芝居の一場面を見ているようだ。
のどかな風景なのに、なにかが起こりそうでもある。
不穏になるちょっと手前で立ちすくんでいるようなうっすらとした不安定感。
もしかしてそれは一本だけ斜めに傾いでいる木から出ているのではないだろうか?!→ギャラリーときの忘れもの(2021.12.7)