大竹昭子のカタリココ

朗読イベント〈カタリココ〉&トークイベントのお知らせと「日々雑記」

〈カタリココ〉はトークと朗読のイベントです。
「語り」と「ここ」を合わせて〈カタリココ〉。
都内の四つの古書店を会場に、ゲストとトークしながらそれぞれの著書を朗読します。

これからのカタリココこれまでのカタリココ カタリココ・レヴュー

〈カタリココ〉〈カフェ・カタリココ〉以外の書店のイベント、写真のレクチャー、
シンポジウムなどについてご案内いたします。
写真:「西荻ブックマーク」主催の写真レクチャー&トーク

その他のイベント

大竹昭子(おおたけ・あきこ)
ノンフィクション、エッセイ、小説、写真評論など、ジャンルを横断して執筆。2007年にトークと朗読の会〈カタリココ〉をはじめる。また2011年3月に東日本大震災後、詩人や作家にことばをもちより朗読してもらう「ことばのポトラック」をスタート、現在も渋谷・サラヴァ東京にて継続中。 著作リストtwitter

[web連載]ときの忘れもの「迷走写真館」, 紀伊國屋書店「書評空間」, 月曜社「森山大道のon the road」, 草森紳一記念館「白玉楼中の人」

おしらせ&雑記

8月の「迷走写真館」はこの写真です!

203c7770-s.jpg朝です。薄暗い部屋のなかに3人の子どもがいます。外は雪のよう。
窓際に立っているふたりは、一方は両手をあげ、もう一方は手を下げて、というようにとっているポーズはちがうのに鏡像のような印象です。
ふとんから身を起こしている3人目の子どもが、それをぼうっと眺めています。夢から覚めた直後のように……。→ギャラリーときの忘れもの

第10回「間取りと妄想」がアップされました!

plan10-3-580x842_convert_20160727114544.jpg表から見ると窓がなくてトーチカのよう。でも中に入るとアッと驚く仕掛けが!
伊東豊雄さんの「中野本町の家」は馬蹄形でしたが、こちらは四角い中庭をもつサイコロ型。
中庭をいまいちばん活用しているのは意外な人たち(!)です。
ああ、こんな家に住んでみたい。
いや、ハウスシッターで充分かも。→あき地(2016.7.27)

Book Bangってご存知ですか?

新潮社がはじめた書評のまとめ読みサイトで、契約する出版社・新聞社の書評記事がアップされています。「週刊新潮」で月一の割合で書いている書評も、右肩の検索欄に名前を入れれば出てきます。私が書いたものだけでなく、他の方が書いた私の著作の書評も出てきちゃいますけど。→BookBang

7月の迷走写真館はこの写真です!

9c6a407f-s.jpgもう7月も半ばをすぎてのご報告。つぎのアップが近づいてますが、7月の迷走写真館はこの「暑苦しい」写真です。
一見して中国だとわかるものの、またチケット売り場らしいことも了解できるものの、この混み方はすごい。ニンゲンが家畜のように柵の内側にぎっしりと詰まっています。チケットをとるためにこれほどの忍耐が必要された時代があったとは信じられない気がしますが、もしそういう状況下になったなら、再びこうした力が発揮されるかもしれません。ニンゲンって状況に順応する生きものですから。→ギャラリーときの忘れもの(2016.7.20)

荒木経惟さんをお迎えしての、2016年6月2日のカタリココのご報告。

007_convert_20160622102843.jpg004_convert_20160622102922.jpg017_convert_20160622102941.jpg「遅れると心配すると思ってさ!」
会場の神保町ファインアーツにアラキさんが現れたのは開演の30分も前の6時半のこと。こんなに早く来てくださったゲストは初めてで、恐縮するとともにアラキさんの心遣いに感激。数日前、『センチメンタルの旅』のコンタクトシート展でお会いしたときも、「なにを話せばいいの?」と気にしてらしたので、「私の質問に答えてくださればいいんです!」とご返事したのですが、実際にトークがはじまるとアラキさんの独壇場。つぎつぎと話題が飛び出し、会場は爆笑の渦に! 
とはいえ、『センチメンタルな旅』についてこれだけは訊きたいと思っていたことは伺えました。新婚旅行の旅程を立てたのは陽子さんで、アラキさんは言われるままに従っただけとのこと。つまり京都のあと、陸路ではなく神戸から船で九州に渡り柳川に行ったのは、陽子さんの選択だったのです。写真集の後半はその柳川のシーンで埋められ、一つの山場を成していますが、その下地は陽子さんのなかにあった水の旅のイメージだったのがわかりました。
宿泊したのは柳川藩主立花家の屋敷跡の旅館。広い庭があって、書院作りの屋敷と洋館がたっていて、でも客は彼らだけで、どこを歩いてもだれにも会わない。そこで成り行きで陽子さんのヌードを撮影、となった次第。
持参したカメラはニコンFで、レンズは20ミリ一本、というのにも驚きました。「だから顔がひん曲がったりしてんだろ?」。広角ですから、寄りで撮ると顔が横にひっぱられて歪むんですね。それがなんともシュールな味わいをかもしだしてますし、またどの写真にも遠さが感じられるのも広角レンズのためでしょう。つまり、シュールで遠い感覚の写真にしたい、という目論みのもとにこのレンズを持参したのです。
アラキさんの場合、なにを撮るかは出たとこ勝負ですが、カメラとレンズの選択は厳密になされます。それは世界との距離と関係はカメラアイに決定されるからです。ちなみに、彼は撮った写真はすべて使用機種ごとにファイルしているそうで、この話もアラキさんがカメラという「眼」にどれほど意識的かを物語っているでしょう。
今回、『センチメンタルな旅』をコンタクトも含めてじっくりと眺めて改めて、視線が老成していることに驚かされました。31歳の人が撮ったとはとても思えません!この若さでこういう写真を撮る人は、この先どうなってしまうんだろう!? と思うほど、世界に向ける眼差しに熱狂がないのです。かつてインタビューで「汗はかくけど熱しない」と語ってくれたことが印象に残ってますが、まさにそのとおりのことがデビュー写真集には出ています。
この老成した眼差しと、少年のようなやんちゃな視線という二極のあいだを写真で往還しつづけている人。それが私の思い描く「荒木経惟像」です。その振幅の大きさにこそ、彼のエネルギーの源泉があるのではないでしょうか。
アラキさんの写真を探る旅はこれからもつづく予定で、今週末にはパリのギメ東洋美術館で開催中の彼の写真展に取材にいってきます。またどこかでそのご報告ができると思いますので、楽しみにお待ちください!(2016.6.22)

*3番目の写真は『センチメンタルな旅』のページを開いてアラキさんが説明をしているところ。「向かって右の写真はタテ位置で撮ったものを横にしたみたいに見えるけど、そうではないんだ!」。陽子さんの膝枕の上から寝転んで撮ったヨコ位置写真なのです!(会場写真の撮影はサカタトモヤさん)

お待たせいたしました!6月2日、荒木経惟さんのカタリココのご報告です。

007_convert_20160622102843.jpg004_convert_20160622102922.jpg017_convert_20160622102941.jpg「遅れると心配すると思ってさ!」
会場の神保町ファインアーツにアラキさんが現れたのは開演の30分も前の6時半のこと。こんなに早く来てくださったゲストは初めてで、恐縮するとともにアラキさんの心遣いに感激。数日前、『センチメンタルの旅』のコンタクトシート展でお会いしたときも、「なにを話せばいいの?」と気にしてらしたので、「私の質問に答えてくださればいいんです!」とご返事したのですが、実際にトークがはじまるとアラキさんの独壇場。つぎつぎと話題が飛び出し、会場は爆笑の渦に! 
とはいえ、『センチメンタルな旅』についてこれだけは訊きたいと思っていたことは伺えました。新婚旅行の旅程を立てたのは陽子さんで、アラキさんは言われるままに従っただけとのこと。つまり京都のあと、陸路ではなく神戸から船で九州に渡り柳川に行ったのは、陽子さんの選択だったのです。写真集の後半はその柳川のシーンで埋められ、一つの山場を成していますが、その下地は陽子さんのなかにあった水の旅のイメージだったのがわかりました。
宿泊したのは柳川藩主立花家の屋敷跡の旅館。広い庭があって、書院作りの屋敷と洋館がたっていて、でも客は彼らだけで、どこを歩いてもだれにも会わない。そこで成り行きで陽子さんのヌードを撮影、となった次第。
持参したカメラはニコンFで、レンズは20ミリ一本、というのにも驚きました。「だから顔がひん曲がったりしてんだろ?」。広角ですから、寄りで撮ると顔が横にひっぱられて歪むんですね。それがなんともシュールな味わいをかもしだしてますし、またどの写真にも遠さが感じられるのも広角レンズのためでしょう。つまり、シュールで遠い感覚の写真にしたい、という目論みのもとにこのレンズを持参したのです。
アラキさんの場合、なにを撮るかは出たとこ勝負ですが、カメラとレンズの選択は厳密になされます。それは世界との距離と関係はカメラアイに決定されるからです。ちなみに、彼は撮った写真はすべて使用機種ごとにファイルしているそうで、この話もアラキさんがカメラという「眼」にどれほど意識的かを物語っているでしょう。
今回、『センチメンタルな旅』をコンタクトも含めてじっくりと眺めて改めて、視線が老成していることに驚かされました。31歳の人が撮ったとはとても思えません!この若さでこういう写真を撮る人は、この先どうなってしまうんだろう!? と思うほど、世界に向ける眼差しに熱狂がないのです。かつてインタビューで「汗はかくけど熱しない」と語ってくれたことが印象に残ってますが、まさにそのとおりのことがデビュー写真集には出ています。
この老成した眼差しと、少年のようなやんちゃな視線という二極のあいだを写真で往還しつづけている人。それが私の思い描く「荒木経惟像」です。その振幅の大きさにこそ、彼のエネルギーの源泉があるのではないでしょうか。
アラキさんの写真を探る旅はこれからもつづく予定で、今週末にはパリのギメ東洋美術館で開催中の彼の写真展に取材にいってきます。またどこかでそのご報告ができると思いますので、楽しみにお待ちください!(2016.6.22)

*3番目の写真は『センチメンタルな旅』のページを開いてアラキさんが説明をしているところ。「向かって右の写真はタテ位置で撮ったものを横にしたみたいに見えるけど、そうではないんだ!」。陽子さんの膝枕の上から寝転んで撮ったヨコ位置写真なのです!(会場写真の撮影はサカタトモヤさん)

第13回「ことばのポトラック」のご報告です!

東日本大震災から5年目にあたる2016年5月29日、渋谷サラヴァ東京で「ことばのポトラック」第13回をおこないました。いやあ、今年もすごかったです。出演者と参加者がともにつくり上げていく場の力を実感いたしました!大感激。
司会は堀江敏幸さんと私、大竹昭子がつとめましたが、私が質問したゲストのお答えに、堀江さんが意義深いコメントをする、という役割分担が自然にできてきたように思います。
まず、昨年の内容を15分ほどの長さに編集した「ことばのポトラック ダイジェスト」(大川景子さん作)を上映。昨年のことを思い出すうちに、同じ会場で、今年の回が幕を開けました!
014_convert_20160603162006.jpgトップバッターは著書『かなわない』が大きな話題となった写真家の植本一子さん。「Chim↑Pomの卯城さんに対抗するにはこれしかない、と思って!」と手作りのパネルに顔をはめてのご登場!
大震災直後の体験について伺うと、「毎日、お天気雨が降って、風が強かった」と話され、それについて堀江さんが「これまでいろんな方にこの質問をしてきましたが、こういうことを言ってくださったのは植本さんがはじめてです」と反応。たしかに、そうだったなと、あの頃の空模様がよみがえりました。朗読コーナーで読んでくれたのは、最近亡くなった義弟のことを書いた「彼が残したもの」という散文詩です。植本さんが今後も文章を書き続けてくれることを願わずにはいられません。
030_convert_20160603162628.jpgつぎは堀江さん。「ポトラック」では司会者も書下しを朗読することになっていて、昨年はその朝に起きて書いたというエッセイを読んでくれました。「今年もそうなってしまった」そうですが、持ち寄ったのはエッセイではなく、詩でした。彼は以前、「象が踏んでも壊れない」というキャッチフレーズで売り出した筆入れの記憶から連想した「象が踏んでも」という詩を書いていますが、その詩のつづきを用意してきてくれ、ふたつをつづけて朗読して聞かせてくれました。
039_convert_20160603162052.jpg休憩を挟んで後半はChim↑Pomの卯城竜太さん。登場するなり「いつも出ているアート系のイベントと雰囲気がちがって緊張してます!」。この緊張感がポトラックの良さなんですね。ジャンルのちがう人々が「ことば」をキーワードに集まることのおもしろさ。彼は大震災後に南相馬の若者とつくった「気合い100連発」という映像作品を上映しました。ひとりひとりが思い浮かべた100の言葉を円陣を組んで叫ぶシーンに、被災現場の映像を併置させたもので、若者たちの声の力が会場を埋め尽くしました。「ポトラック」は、ことばを声にして発して大震災後の体の萎縮を解こうという思いではじめたものですが、Chim↑Pomがおなじことを、原発の被害を強く受けた現場で被災した若者とともにおこなっていたことに、圧倒されました。
053_convert_20160603162132.jpgつぎは宮沢章夫さん。彼からはその日の朝3時にメールが入ってました。いま仕事が終わり、これから朗読するものを書くので、遅れます、と。彼がヨロヨロした足取りで会場に到着したのは1部がはじまってからでした。そのお姿を見て、ああ、申し訳ない!という恐縮してしまったのですが、朗読は疲れを感じさせない力強いものでした。いつも気付いたことをiPhoneにメモしているので、今日は原稿をiPhoneに書いてきた、と言って、それを見ながら読んでくれたのです。「ふつうの声で話したい。いい声でなくたっていい。いい声っていったいなんだ?」ということばがリフレーンのようにつづくテキストが、卯城さんの映像作品と呼応しあい、会場が熱を帯びていくのを感じました!
060_convert_20160603162149.jpg残るは私の朗読です。この場をちょっと別の空間に移動させたいという思いから、これまでショートストーリーを書いてきましたが、今回もそうしました。
タイトルは「真夜中の止まり木」。だれも客のこないバーで、店主がひとつの賭けをしながら客を待っている、という話です。「ことばのポトラック」でいつも苦心するのは、一言では説明しにくいこのイベントにお客さんに来ていただくことで、その困難な状況下から生まれた作品です。
066_convert_20160603162208.jpg5人の朗読が終わったところで「本のポトラック」のはじまりです。テーブルと販売用の本をステージに運んで、出演者にご自身の著書と推薦本についてコメントしてもらい、そのままそこを売店にしました! 新刊も含んだ全書籍を3割引の税金なしという好条件だったので、みなさん何冊も買ってくれました! 本が勢いよく売れていく場を目にするのは、本当に力づけられます。販売を担当してくれた、坂井聖美さん、岡部安曇さん、窪木竜也さん、ありがとうございました。
070_convert_20160603163153.jpg毎回収益から経費を差し引いたものを寄付金に充てていますが、今年は8万円を「熊本文学隊」にお送りしました。これは詩人の伊藤比呂美さんの呼びかけてはじまったもので、毎秋、石牟礼道子さんの文学を読み継いでいく「石牟礼大学」を開催しています。参加者からの寄付でまかなわれているそうですが、今回の地震で被災された方々のご負担にならないよう、このお金を役立てていただけたらと願っています。
今年もぶじに「ことばのポトラック」を終えることができました。無償で出てくださったゲストの方々、参加してくださったみなさん、ありがとうございました。写真の撮影はサカタトモヤさん。ホントにみなさんのお力があって実現している「ことばのポトラック」です。ありがとうございました。来年は3月に開催の予定です。(2016.6.3)

*「本のポトラック」に献本してくださった出版社名を以下に記して、お礼を申し上げます。
河出書房新社/小学館/朝日出版/新潮社/岩波書店/平凡社/イーストプレス/集英社/プレジデント社/筑摩書房/タバブックス/ミュージックマガジン/光文社/幻冬社/早川書房/赤々舎/無人島プロダクション/思潮社/ビレッジプレス/講談社

7月8日(金)のカタリココは中止となりました!

7月8日(金)開催予定のカタリココは、出演者の都合により中止とさせていただきます。ご来場を予定していたお客さま、申し訳ございません。またの機会を楽しみにお待ちください。
なお保坂和志さんが文章を手がけた絵本『チャーちゃん』の画家、小沢さかえさんの作品と絵本原画展は、予定どおり7月1日〜11日に開催いたします。(2016.5.27)

2016年のカタリココのラインナップです。祝10周年!

◎6月2日(木)
ゲスト:荒木経惟(写真家) 
開催時間:18時30分開場 19時開演
予約開始:5月16日(月)12時よりメールか電話で予約受付(定員60名)
会場:ボヘミアンズ・ギルド近くの神保町ファインアーツ
東京都千代田区神田神保町1-7 日本文芸社ビル2F 03-5577-6946 / mail@jimbochofinearts.com

人を、人生を深い愛情を持って撮り続ける天才アラーキーこと荒木経惟さん。荒木さんは現在、トークはすべて断っているそう。大竹さんがどんなふうに口説いたのかわかりませんが、引き受けてくれたことにはそれなりの意味がありそうです。写真集「センチメンタルな旅」復刊に寄せて、荒木さんの写真観を出発点からたどります。 (神谷)

荒木経惟(あらきのぶよし)
写真家。1940年東京都生まれ。千葉大学卒業。電通に勤務後、独立。妻陽子に続き愛猫チロの死、自身の癌、そして右目失明を経てもなお 留まることなく精力的に活動を続ける。代表作に「さっちん」「センチメンタルな旅」など。デビューから現在まで発表した写真集は500冊近くにも及ぶ。パリのギメ東洋美術館で
大規模な写真展を開催中(2016年4月13日〜9月5日)

-----------------------------------------
*7月8日(金)開催予定のカタリココは、出演者の都合により中止とさせていただきます。
ご来場を予定していたお客さま、申し訳ございません。またの機会を楽しみにお待ちください。

なお保坂さんが文章を手がけた絵本『チャーちゃん』の画家、小沢さかえさんの作品と絵本原画展は、予定どおり開催します(7/1〜11)。

◎7月8日(金)(中止)
ゲスト:保坂和志(作家)
開催時間:19時開場 19時30分開演
予約開始:6月10日(金)13時より電話で予約受付(定員35名)
会場:ブックギャラリーポポタム
東京都豊島区西池袋2-15-17 tel.03-5952-0114

近ごろ飼い猫をなくして、自分で看取ることになっている子や弟妹のようなものだと肝に銘じました。動物との別れを描いた絵本は多いなか、鋭い光を放つ猫の絵本をつくったのは、小説家の保坂和志さんでした。苦しみから開放された自由な世界がひろがる『チャーちゃん』。スナネズミと暮らした大竹さんとどんなお話しになるのでしょうか。 (大林)

保坂和志(作家)
1956年山梨県生まれ、鎌倉育つ。早稲田大学政経学部卒業。西武コミュニティカレッジで講座企画を担当。90年『プレーンソング』でデビュー。93年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年『この人の閾(いき)』で芥川賞を受賞。2015年に初の絵本『チャーちゃん』(福音館書店 小沢さかえ・絵)を発表。

同時開催:7月1日(金)〜11日(月) 小沢さかえ『チャーちゃん』原画&作品展

--------------------------------------------

◎10月6日(木)
ゲスト:武田花(写真家)
開催時間:19時開場 19時30分開演
予約開始:9月6日(火)13時より電話で予約受付(定員35名)
会場:森岡書店銀座店 
東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1階 tel.03-3535-5020

猫と街をテーマに多くの著作を出してきた写真家・武田花さんの久々のフォトエッセイ集は『猫光線』。うらぶれた風景が猫の存在で、やわらかなものに変わる。まさに、猫からなにやら光線が出ているように感じます。武田さんがトークショーに出るのは、とても稀なこと。これまで撮らなかったカラーの写真について、猫や街や旅について貴重な話をうかがえるでしょう。(森岡)


武田花(たけだはな)
写真家。1951年東京生まれ。90年『眠そうな町』で第15回木村伊兵衛賞を受賞。写真集に『猫・陽のあたる場所』、「シーサイドバウンド」他。フォトエッセイ集に『煙突やニワトリ』、『仏壇におはぎ』他多数。近年カラー写真を撮りはじめた。

同時開催:10月4日(火)〜9日(日) 武田花『猫光線』写真展

-----------------------------------

◎11月16日(水)
ゲスト柴田元幸(翻訳家)
開催時間:19時開場 19時30分開演
予約開始:10月16日(日)13時よりメールか電話で予約受付(定員40名)
会場:古書ほうろう
東京都文京区千駄木3-25-5 tel.03-3824-3388 horo@yanesen.net

出会いの一冊となった『幽霊たち』。古本屋を始めた頃衝撃を受けた『舞踏会へ向かう三人の農夫』。そして記憶に新しい『遁走状態』。柴田さんのおかげで様々な現代アメリカ文学を知りましたが、近年は古典の新訳に文芸誌の編集もと、一ファンとしてうれしい悲鳴をあげています。大竹さんはそんな柴田さんにどう迫るのか、楽しみです。 (宮地)

柴田元幸(しばたもとゆき)
翻訳家。1954年東京生まれ。大田区六郷育ち。アメリカ文学研究者。翻訳家。東京大学特任教授。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞。現代アメリカ文学を精力的に翻訳するかたわら、著書も多数。文芸誌『MONKEY』編集人。趣味は入浴。

お待たせしました!10周年を迎える2016年<カタリココ>ラインナップ

katarikoko2016hyou1W320-min_convert_20160512125110.pngカタリココは、2007年、南青山のRainyday Bookstore & Cafeで産声を上げました。初年は年10回というハイピッチでしたが、翌年からは都内の古書店に会場を移して年4、5回のペースつづけて今年で10年目を迎えます。記念すべき年にふさわしく、今年はキャリアの長い写真家、小説家、翻訳家の方々にご出演をいただきます。ジャンルを横断して語り合う場にすることは、はじめた当初からの方針でしたが、それが今もつづいていることをうれしく思っています。会場、開催時間、予約方法、各店主からの期待の言葉などは、上部のバーの「これからのカタリココ」をご覧ください。

◎6月2日(木)
荒木経惟(写真家) 
◎7月8日(金)
保坂和志(作家)
◎10月6日(木)
武田花(写真家)
◎11月16日(水)
柴田元幸(翻訳家)

フライヤーの表紙は10周年らしく赤! ウェブも含めてカタリココのデザイン全般に関わってくださっている五十嵐哲夫さん作のこれは、今週末(5/14)から各店で配布をはじめます。裏表紙にはこれまで出演いただいた総勢46名のゲストのお名前も載っていますので、ぜひ各店頭にてピックアップしてください。
また、「カタリココ・レビュー」をクリックしていただくと、過去のカタリココのレビューをまとめて読むことができますので、こちらもどうぞ。(2016.5.12)